ふるさと (上士別町) 

上士別の日の出
水彩画 2020年11月制作

ふるさとを離れてから55年の歳月が経ちました。生を受けて18年間過ごした町は良く覚えているものです。物心ついて記憶の中にあるのは、父や母の姿であり、街の風景です。
この街で育ち東京に出ていきました。まだ青函連絡船の時代で、函館までは急行宗谷、青森からは急行八甲田でした。士別駅を10時30分に出て上野駅には翌日の夕方4時30分。30時間の旅でした。
ふるさとに帰る時は、北島三郎の「函館の女」を口ずさみながら列車に揺られたものです。